淡い月明かりの下

彼と2人

ほんの僅かな時間


学生の頃の想い出を

懐かしそうに笑って話し続ける


助手席からフロントガラス越しに見上げる空

恥ずかしくて彼の顔が見れないから


身体全部で、彼の声を受けとめて

うんうん…と笑ってうなずく


不意に…運転席から伸びた彼の腕が

私を包む


そら…


彼はそう呟いて

少し背中を向けていた私を優しく包む



それでも彼の顔が見れない

彼の胸に顔をうずめて

静かに呼吸を繰り返す

…彼の鼓動に合わせて



「そら なかなか逢えなくてごめんね」


そう呟く彼


「わかってるから。大丈夫」


しばらくそのまま

包まれたまま



…タイムリミット



こんな風に2人で逢える日は

いつになるのかもわからない


雨雲の隙間から薄くさす月明かり

なんとなく2人で見上げて

やっと…彼の顔を見つめることができた


優しく笑う彼をみて

私も自然と笑顔になる



約束も

言葉も

ないけれど



…胸がいっぱい


ありがとう

逢いにきてくれて

しみる…

久しぶりに少し遠いところへ

電車でお出掛け


彼の会社に近い場所



「近くに行くよ~ 会えるといいなぁ」



勢いにまかせてメール

(かすかな期待しつつ…)


数年ぶりに会った友人たちと

楽しい時間を過ごした後


帰りの電車

携帯を見てもお返事はなく…

お友達に愚痴を聞いてもらっていたら



「楽しかったかな?気をつけて帰るんだよ」



…ため息しかでなくて

…仕方ないって自分を納得させて



電車を降りてからも

なんとなく家に帰りたくなくて

公園のベンチに腰掛けながら

お友達とおしゃべり



さすがに遅い時間だったから

いい感じで酔っ払っている人がチラホラ…


「暇でしょ~!これからもう1軒行かない?」


声をかけられた瞬間

あまりの怖さに全力疾走!



大切に履いていた靴のヒールが折れちゃって

派手に転んでしまいました(T_T)



膝も肘も擦りむいて…



お風呂に入りながら思った



痛いなぁ…しみるなぁ…

体の傷も痛いけど

心の傷にも…いろんなことしみるなぁ…



膝の傷も

肘の傷も

自然にゆっくり治っていくけど…


心のほうは…


時間がゆっくり治してくれるかな

不意打ち…

私と彼

唯一繋がれる手段…メール


付き合う前も、今も変わらない


最近は、私からメールしちゃいけない気がして

いろんなことを思う日々…


昨日…珍しく夕方に彼から…



ダメだぁ…(TT)



って…


仕事が終わらなくて大変なんだ…

こんな時間にメールくれるなんて…

よっぽどつらいんだ…

なんとか元気づけてあげたくて



(*^^*)がんばっ!

きっと大丈夫!



そうお返事をして

心配しながら、私も仕事こなして。




仕事帰り

ちょっぴり切なくなって

彼と一緒に座ったことのある川辺のベンチに

1人腰掛けて

川の流れを見ながら



このまま、またしばらく連絡ないんだろうなぁ

がんばれ私!



なんて思っていたら…



「そらに逢いたいよぉ😢」



!!!!

不意打ち…

やめてよ…胸が苦しいよ…

ずるいよ…

我慢してたのに…涙があふれて…



もう自分の「好き」な気持ちは言わないって

勝手にそう決めて、前を向こうって思っていたのに…



お返事…悩んで悩んで…すごく悩んで…



「私も逢いたい😢

お仕事大変だろうけど頑張って!

いつもそばにいるよ」



送ってしまいました…



その後、彼からのお返事はなく…

彼は、どんな気持ちで私のメールを読んだのか

重いメールしちゃって…

いつもいつも後悔ばかり…



嬉しいはずなのに

切ない…



また…ふりだしに戻っちゃったなぁ…


がんばれ!私…