心地いい冬風

相変わらず忙しい彼


頑張ってねって言えないほど

毎日遅くまで…


さみしい…

なんてとても言えない


私も仕事が忙しくて

最近は残業続き


帰り道

白い息を吐きながら

三日月に寄り添うように光る星を

見あげながら彼を想って歩く


カバンの中の携帯が震えだして…



彼から!!



どうしたの?大丈夫?

忙しいのに…

風邪引いてない?


息をつく間もないくらいの勢いで

話す私


疲れてるけど大丈夫だよ

今月も忙しくなりそう…

そらは大丈夫?

って返す彼


思わず…


「さみしいよ…でも、メールでそれを伝えちゃうと忙しいのに、困らせちゃうと思って」


(!…あっ…言っちゃった…)



「そらは…かわいいね」


彼はそう言って笑ってくれた


「さみしいって言葉にすると、想いが募って苦しくなるから、頑張ってコントロール中なの」


(!…また言っちゃったぁ…)


「がんばれ〜そら!ひとり立ちできるかな?」


…泣きそうになった私に気づいた彼は


「冗談だよ。そらの嬉しそうな声聴けて良かったよ」



そう言って、また笑ってくれた。


大好きな彼の声

大好きな笑顔


見えないけれど

すぐそばに感じられて


冬の冷たい風が心地いいほど

暖かくてしあわせな気持ち