向こう岸に

頭が回らなくなるほど

仕事に追われる日々の彼



もしかしたら…

大切な日、時間取れないかもしれない


…そんなメールが届きました



近くの川辺を歩きながら

川の流れを1人ずっとみていました。


川の向こう岸にあるベンチ

一度だけ2人で座ったことがあるベンチ


彼の面影を探して…


想いは声に出せば聞こえるし

好きという気持ちは見つめあえれば

伝わるでしょう



…でも…



手を繋いだ時の力強さや

腕の中の温もりは

感じることができない



向こう岸に見える彼の面影



少し先にある橋を渡れば

彼に近づける?

そばに行ける?



この川の流れのように

何にも逆らわず流れていれば


時がいろんなことを

流してくれるのかもしれない


彼はきっと直前まで

なんとかしようって思ってくれる

…優しい人だから


わかってるから、私からは何も言えない…


無理しないでね

…これが精一杯



川を挟んで歩く2人みたい


少し先にある橋の上で

いつか手を取り合える日まで…

私、それまで頑張れるのかな…



手のひらが涙で濡れて溢れて

大切にしていたお守りが

…私の手からこぼれ落ちそうです